Cymbidium
シンビジウム

多くの人を魅了する華麗で豪華な姿、
豊富な色と形、種類の豊富さ、
そのすべてが洋ラン業界をリードしてきた

主要属でもあるシンビジウム。

ムコヤマではより多くの人に

その魅力を知っていただくために、
シンビジウムにあらゆる可能性を

作り出す挑戦をしています。

デボニアナム

シンビジウムの原種

Origin of cymbidium

シンビジウムの原種は、東南アジア・南アジア・東アジア・オセアニアの地域に広く分布しています。生息している標高も、0m~3000m位までと幅広く、暑さ・寒さに強いのが特徴です。
日本にも春蘭や寒蘭など「東洋蘭」と呼ばれるシンビジウムの原種が自生しており、その原種は大・小サイズから茎が真直ぐなもの・下垂するものなど様々です。
現在ショップ販売されているシンビジウムはこれらの原種の一部を改良したもので、今後、今まで見たことが無いようなシンビジウムが生まれて来る可能性を秘めています。


品種一覧 | 育て方

Variety
品種一覧

How to grow
育て方

シンビジウムは冬を代表する洋ランで、
高温・低温に強く最も育てやすい蘭の一つです。
ご家庭で咲かずに困っているシンビジウムも、
ちょっとしたコツでお花をつけてくれます。

お花が咲いている間の管理方法
植え替え株分け鉢増し
芽カキ病害虫

お花が咲いてる間の管理方法

置き場所

出来るだけ涼しい場所で鑑賞しましょう。  
つぼみがある間は明るめの場所に置きましょう。
満開になったら花が終わるまで光に当てる必要はありません。

水やり

3~5日に一度たっぷりと与えます。部屋の温度により間隔が異なります。
根が盛り上がり、鉢の上から水が入っていかない場合、バケツなどに浸けたっぷりと水を吸わせます。

適温

5~25℃が適温です。(最高気温 30℃位/最低気温 5℃以上)
暖かすぎる場所に置くと、花が早く終わってしまいます。
凍らない程度に涼しい場所に置きましょう。

肥料

春まで肥料を与える必要はありません。 活力剤なども必要ありません。

植え替え

鉢から根が溢れる状態になったものは、2年に一度、ひとまわり大きめの鉢に移植します。
根が傷んでいるもの・衰弱している株もこの時期に移植します。

▼ 植替え・株分け植替え適期:春、桜が咲くころ
▼ 植替え・株分けに必要な道具: 包丁・ハサミ・プラ鉢・肥料(モルコート)・用土(モルバーク

Step 1

鉢から植物を抜き出します。 
角材で鉢のフチを叩くと、プラ鉢を割らずに抜き取ることが出来ます。

Step 2

移植する鉢の高さに合わせて、根の高さをカットして調整します。
Step 3

プラ鉢に植込みます。
根鉢は崩さず、そのまま植えます。
新芽が出ている方向に隙間を開け、バークで植込みます。
Step 4

肥料モルコートを与えます。

株分け

数年栽培してバルブの数が多くなった株や、鉢の中央がハゲてしまった株は株分けを行い、ひとまわり小さめの鉢から栽培しなおします。

Step 1

鉢から植物を抜き出します。 
角材で鉢のフチを叩くとプラ鉢を割らずに抜き取ることが出来ます。

Step 2

移植する鉢の高さに合わせて、
根の高さをカットして調整します。

Step 3

プラ鉢に植込みます。
新芽の方向にスペースを空けます。
Step 4

プラ鉢に植込みます。 
根鉢は崩さずそのまま植えましょう。
新芽が出ている方向に隙間を開け、バークで植込みます。
Step 5

肥料(モルコート)を与えます


鉢増し

3~4月頃桜の咲く頃に行いましょう。     
鉢のフチから根が盛り上がってきたら、 1号大きいサイズの鉢に植替えます。(鉢が大きすぎると翌年花が休んでしまうことがあります)     
植替えの用土は モルバーク がお勧めです。


芽カキ

シンビジウムをきれいに咲かせるためには、「芽カキ」という作業が必要です。せっかく出た新芽をカキ取るのはもったいない気がしますが、思い切って作業してみましょう。シンビジウムの開花に一歩近づきます。


春の芽カキ

4~5月頃 花が終わると新しい葉芽がたくさん出て来ます。多いものでは10本以上出ることもあります。
その葉芽をそのまま全て育てると、葉ばかり茂って一芽一芽が太りきらず、花が付かなくなってしまいますので、春に出た葉芽は太いものを2~3本残し、残りは全てカキ取ります。


秋の芽カキ

春に残した新芽が充実してくると花芽が付いてきます。
このとき、花芽と一緒に葉芽が出てくることがありますが、 この葉芽をそのままにしておくと下で控えている花芽が伸びてこないことがあるので、秋に出てきた葉芽は全てカキ取ります。

病害虫

シンビジウムの病虫害には様々なものがあります。ご家庭で発生しやすいものについて解説します。

ハダニ

シンビジウムの害虫の中で最も多いのがハダニです。
 多発すると葉の裏側が白くなり植物全体が弱ってきます。
他の病気の原因にもなりますので、見つけたら早めに駆除しましょう。
オレンジ色の小さい粒がハダニです。


見つけ方:春~夏頃葉の裏側が白く擦れた状態になってきたら、ハダニを疑いましょう。
10倍程度の虫眼鏡で見ると、小さなダニが動いているのがわかります。
発生時期:春~秋
対策:市販の殺ダニ剤を葉の裏側にムラなくかけて下さい。濡れ布巾で葉を一枚一枚拭いても防除できます。
カイガラムシ

何年か育てた古い株や、昔から育てている他の洋ランと一緒に栽培しているとカイガラムシが付くことがあります。カイガラムシもひどく取り付くと、植物を弱らせます。

見つけ方:カイガラムシは葉の裏側や、葉が重なり合った所に取り付きます。
葉を表側から見ると、吸われた痕が黄色い点になっています。
発生時期:春~秋 温室栽培の場合は一年中発生します。
対処方法:市販のカイガラムシに効く殺虫剤を直接かけるか、歯ブラシ等で擦り落としてください。
▼アブラムシ

蕾や花に付き汁液を吸うため、花が上手く咲かなかったり、花が汚れたりします。ウィルスを媒介することがあるので、見つけ次第早めに駆除して下さい。 

発生時期:秋~春 冬季は暖かい地方や温室栽培・又は温室で栽培されて市販されている洋ランに見られます。 
対処方法:市販の殺虫剤を直接かけて下さい。
発生前の秋の時期にオルトラン粒剤を株元に置いておくと、発生を防ぐことが出来ます。
ナメクジ

若い新芽や花芽の柔らかいところを好んで食害します。
せっかく伸びてきた花芽や葉芽が穴の開いた状態になってしまいます。 

発生時期:春~秋 屋外に出している間に取り付く
対処方法:夏~秋に市販の誘殺剤を鉢の周りに置き駆除する。
日焼け

夏の直射日光に当てると日焼けしてしまいます。日焼けすると植物がストレスを感じ弱ってきます。ひどくなると、葉が茶色く枯れてしまいます。

発生時期:春~夏
対処方法:直射日光の当たらない場所に移動する。ひどく日焼けしてしまった場合、殺菌剤を散布し病気の感染を予防します。