WARAN ™
和蘭



















WARAN™は(株)向山蘭園の登録商標です

東洋の文化と日本の伝統美
侘び寂びを表現した
WARAN ™ 

凛々しく健気な姿の中に
洋蘭の持つ華やかさを併せ持
落ち着きと奥行きを
感じさせてくれる特別な蘭です。

和蘭開発のあゆみ和蘭の歴史
育て方品種一覧

和蘭開発のあゆみ

夢千夜

和蘭はシンビジウム交配種の一分野に入りますが、どのような交配種が和蘭であるか定かではありません。和蘭を創造、開発した向山蘭園は、1978年Cym. Buttons &Bowsの交配(再交配)を行い、1983年に「夢千代」他2個体を選抜、1987年秋 CP苗を販売、1990年春 その開花株を販売したのが和蘭の始まりです。東洋蘭と洋蘭系シンビの交配で作られた中型系シンビは古くからありますが、向山蘭園は東洋蘭に近い形状をした個体を選抜しました。そこには、向山蘭園が目指す「日本の花文化を世界に発信する」ことが出来る蘭の選抜があります。以来35年間和蘭の姿を追求し続けてきました。

和蘭とは、東洋蘭と呼ばれるシンビ原種、「春蘭」「報才蘭」「駿河蘭」「寒蘭」が、25%以上の割合で遺伝子を持っていることが第一条件となります。次に草姿と花茎のバランスが上記の原種に似ていることが必要です。和蘭の基本的条件は重要ですが、最も重要なことは日本の花文化、東アジア三千年の蘭文化継承発展、そして発信することです。

和蘭の歴史


東洋蘭は、日本・韓国・中国・台湾に自生する「春蘭」「寒蘭」「駿河蘭」「報才蘭」等の略称で、シンビジウムの原種です。これらの東洋蘭は古くは3,000年前にはすでに観賞された記録があり、孔子の論語にも蘭の記述があります。

日本では奈良時代以降、大名や貴族の間で高貴な趣味として楽しまれて以来、江戸の園芸文化と共に成熟していきました。掛け軸に描かれている春蘭などは、春を迎える茶室に掛けられた水墨画の世界、茶道の世界とも一体となっています。

蘭の上品な香りや葉の紋様、蘭を植える器など、植物を置く環境と雰囲気を考えてそれをとりまく全体像を花文化として昇華させてきました。蘭をその美と捉えるだけでなく、植物と観賞する場所との組み合わせ、その調和を限りなく探究し続け現在に至っています。

大英帝国華やかな頃、英国を始め欧州の貴族達は、東南アジアや中南米の蘭の自生地を訪れ多くの原種を収集、自国へ持ち帰った蘭を基に交配育種を行い現在の改良種の基礎が作られていきました。十九世紀の後半から始まった改良の歴史は二十一世紀になり、より華やかで気品がある蘭へと変化していきました。

洋蘭は現在でも多くの愛好家を魅了すると共に、その華やかさから贈答用の花としても広く利用されています。和蘭「WARAN™」は、異なる文化の中で発展していった東洋蘭と洋蘭を組み合わせることでより親しみやすい蘭として提案する新しい試みです。

日本の風土に合っているため育てやすく、関東以南の温暖な地域では庭植えで楽しむことも出来ます。花が咲いていく姿や成長していく姿から、季節の移ろいを感じることも楽しみの一つです。風にそよぐような繊細な葉姿、器との植物の調和、そして慎ましく美しい和蘭のなかに、空間的・時間的な奥行きを感じていただけるでしょう。

How to grow
育て方

管理方法
翌年咲かせるための管理方法庭植えで楽しむには

管理方法

適温

5℃~15℃  
暖かすぎる場所に置くと、花が早く終わってしまいます。凍らない程度に涼しい場所に置きましょう。

水やり

週に一度たっぷりと与えます。 ツボミや花芽が付いている場合は乾かさないように注意してください。
乾燥しすぎると花が咲かずに終わってしまう場合があります。

肥料

花が咲いている間は必要ありません。春になったら与えましょう。

置き場所

花の咲いている間は室内の涼しい場所で鑑賞してください。 
花は乾燥に弱いので暖房機のそばには置かないようにしましょう。
夜間温度2~10℃、日中の温度10~15℃程度の場所が最適です。

翌年咲かせるための管理方法

置き場所/開花時期

春~秋は屋外の木陰、冬は室内のレースのカーテン越しのような窓際
最低温度が2℃以上で、屋外での冬越しも可能です。屋外で冬越しする場合、雨や霜の当たらない軒下で管理してください。一般家庭での開花時期は1月〜4月頃になります。

水やり

【春・秋】2~3日に一度
【夏】晴れた日は毎日 冬:5~7日 
鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えるのがポイントです。

鉢植え

2年に一度、4~5月頃に一回り大きな鉢に移植しましょう。 
大きすぎる鉢に植え替えると、翌年花がお休みすることがありますので注意が必要です。

肥料/植込み材

春に洋らんの肥料モルコートを与えてください。(4号鉢:2g 5号鉢:3g 6号鉢:4g)肥料の与えすぎは根痛みや病気の原因になります。他の肥料を使う場合でも、シンビジウムに与える1/2~1/3程度が適量です。
水はけのよい用土を好みますので、洋らんの土モルバーク をお勧めします。

庭植えで楽しむには

関東以南の温暖な地域であれば、庭植えで楽しむことが出来ます。

植え付け時期根が活発に伸びる4~5月頃行って下さい。
植え付ける場所夏場直射日光が当らない木の下など が良いでしょう。
霜が降りる地域では、常緑樹の下に植えつけるのが良いでしょう。
肥料庭植えの場合、特に肥料を与える必要はありません。

Variety
品種一覧